新型コロナウイルス抗体検査(静脈採血、外注検査)
ロッシュ社製検査試薬 Elecsys Anti-SARS-CoV-2 を用いた抗体検査が可能です。この検査は静脈採血が必要、IgG抗体のみを測定、結果は2~5日後となりますが、感度100%、特異度99.8%と非常に高く、過去の感染を知るには最適の検査です。
この検査キットは研究用です。検査は健康保険が効かず自費診療となり、検査、結果説明、検査結果報告書を含めて費用は8030円(税込)となります。
新型コロナウイルス抗体検査(指先採血、迅速診断キット)
(現在品切れとなっています。再入荷時期は未定です)
わずか1滴の血液で施行でき、感度97.8%、特異度94.6%と迅速診断キットの中では高く、判定時間が3~7分の、米国ALFA SCIENTIFIC DESIGNS社製の抗体検査キット「COVID-19 IgG/IgM Antibody Test」による、新型コロナウイルス抗体検査(IgG・IgM)が可能です。
この検査キットは研究用であり、医療機関にのみ販売されているものです。検査は健康保険が効かず自費診療となり、検査、結果説明、検査結果報告書を含めて費用は9350円(税込)となります。

以下の注意事項を必ずお読みください
この検査は、「現在は自覚症状はないが、過去に新型コロナウイルスにかかっていたかどうか知りたい」という方に向いています。
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発熱や咳などの症状がある方は通常の保険診療が必要ですので、この検査を受けるのはご遠慮ください。
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この検査の結果をもって「新型コロナウイルスに感染していない」あるいは「新型コロナウイルスに対する免疫がある」という診断書を書くことはできません。「抗体陰性」「IgG抗体陰性・IgM抗体陰性」という検査結果報告書を作成します。
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この検査の結果を根拠にして、PCR検査が受けられるわけではありません。
上記1~3をご理解いただける方のみ、検査を受けていただくことが可能です。いずれも予約は不要ですが、迅速診断キットは在庫、流通状況により品切れとなることがあります。電話での予約、検査内容についてのお問い合わせは受け付けておりません。
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検査の流れ
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診療時間内にご来院ください。
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問診票に「新型コロナウイルス抗体検査希望」とお書きください。
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「静脈採血、外注検査」または「指先採血、迅速診断キット使用」を選んでください。
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検査室で採血します。
「静脈採血、外注検査」の場合
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受付で会計をします。
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後日再診し、医師より結果の説明をします。
「指先採血、迅速診断キット」の場合
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3~7分で結果が出ます。
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診察室で医師より結果の説明をします。
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受付で会計をして終了です。

発症からの日数とPCR検査、抗体検査、ウイルス分離の陽性率(doi:10.1001/jama.2020.8259より)
検査結果の解釈について
新型コロナウイルスの抗体が時間経過とともにどう推移するか、そして免疫力がどの程度ありどれくらい持続するかは、まだ研究段階であり確定的なことは言えません。左の図もあくまでも今まで得られたデータに推測を加えたものです。
解釈に役立つ知見(未確定情報も含む)
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検査には常に偽陰性、偽陽性が含まれる。
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発症後2週間後のIgM抗体陽性率は59.4%、IgG抗体陽性率は96.9%(イムノクロマト法)IgM抗体の検出率は低い。
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発症後3週間でほぼ感染力はなくなる。
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IgM抗体が陰性化すれば、感染力はほぼない。